カードローンを延滞しすぎて差し押さえが!?

差し押さえと言うのは、支払い義務があるにも関わらず支払いを滞り(借金延滞や税金未納など)、その後の催告や督促にも応じず支払いを行わない相手に対して行われる強制執行のことを言います。

国家権力により特定の財産を確保し、その「確保したもの」をお金に変え、債務者(持ち主)の支払うべき返済に充てる、最終手段とも言える行為です。

強制執行(差し押さえ)が行われる前に、必ずそれ相応の督促があるはずなので、その前段階できちんと支払いを行う、もしくは支払いの意思を伝えることが大切です。

今回は差し押さえの種類や、差し押さえになるまでの流れについてお話していきます。

カードローンを延滞してお金が返せないとどうなる?

カードローンの返済がちょっと遅れたぐらいでは、たいして問題にはなりません。

しかしずっと滞納し続けたり連絡を無視したりしていると大変なことになります。最悪の場合は給与の差し押さえや不動産の差し押さえに発展するケースも。

レベル1. カードローンの軽い延滞で起きること

毎月の支払いでたとえ1日でも返済が遅れると、遅延損害金を課せられます。

これは延滞に対する罰金で、何日延滞したかによって金額が変わってきます。残金に対して年利で20%ぐらいが標準。例えば、返済残金があと10万円のときに1週間延滞したら、遅延損害金は383円となります。

電話がかかってくる

延滞が起きるとすぐに電話で連絡が来ます。遅くとも3日以内には何からの連絡があります。

もし連絡がつかないと本人の携帯ではなく家の固定電話や会社にかけてくる場合もあります。業者名は伏せて個人名でかけてきてくれますが、やっぱり嫌ですよね。

返済が1日でも遅れるときは必ず自分から電話を。失業中とかならしばらく返済額を減らしてくれるなど相談にのってくれます。無断で延滞するとやはり印象が悪く、利用枠の減額などその後の処置に影響が出てきます。

レベル2. カードローンの重い延滞で起きること

ブラックリスト入り

3ヶ月以上返済が遅れると信用情報に事故として記載されてしまいます。ブラックと見なされるため、今後5年以上は新たなローンが組めなくなります。

頻繁に返済の催促4

業者側の態度が違ってきます。最初は女性オペレーターがやさしく対応してくれていたのに、延滞が続くとやがて男性スタッフにバトンタッチ。厳しい口調に変わります。

電話に出ないなどして無視し続けていると、自宅に督促状が送られてきます。場合によっては自宅訪問ということもあります。

しかし昔みたいな脅迫まがいの取り立ては現在行われていません。取り立てというよりも返済の催促というイメージです。

  • 早朝や深夜の取り立て。
  • 帰ってくれと言われたのに居座る。
  • 家族や知人に肩代わりを要求。
  • 張り紙などして借金のことを周りにバラす嫌がらせ。

などは現在では法律で取り立てに細かいルールがいろいろと制定され禁止事項となっています。

レベル3. カードローンの悪質な延滞で起きること

一括返済要求

電話や督促状を無視し続けたり、返済する気持ちが見られない場合、カードローンの契約が解除され、一括での全額返済を要求されます。

これは次に行われる法的措置への最終警告といえるものです。

財産の差し押さえ

法的回収もやむなしと裁判所が判断すると、財産が差し押さえられます。

しかし家財道具や住居は生活に必要なものと見なされ、普通は持っていかれることは少ないです。差し押さえの対象となるのは預貯金と給与。

給与は全額取ってしまうと生活が出来なくなるので、1/4までと決められています。裁判所から職場へ差し押さえの通達が行くので、当然職場の人たちには差し押さえの事実を知られることになります。

カードローンの延滞で起こりうる差し押さえとは

差し押さえは法律上の回収行為

そもそも、差し押さえというのは、お金を貸している債権者(銀行や消費者金融など)が、カードローンなどを借りている方の資産などから、法律上の手続きを経て、「強制的に回収」する行為であり、「強制執行」と呼ばれます。

また、差し押さえは、借りている方が、カードローンなどの返済が出来ずに、延滞になってしまったり、連絡が取れなくなるなどの状況で行われることになります。

一旦、裁判所が許可すると、借りている方も、その差し押さえを拒否することができずなくなり、強制的に資産などを回収され、返済に充てられてしまうという強制力の強い回収方法となります。

カードローンの延滞で差し押さえの対象となる資産

差し押さえ(強制執行)によって、強制的に、債権者が返済に充当することのできる資産には、財産的な価値があるものは、ほぼ全て対象として含まれます。

差し押さえの対象となる主な資産は、以下の3つに分けることができます。

  1. 不動産
  2. 動産
  3. 債権

不動産とは、土地、建物といったもので、自宅など持っているのであれば、そちらに対して差し押さえが行われることがあります。

動産とは、不動産のように大掛かりなものではなく、「動かすことのできる資産」であり、

  • 宝石
  • 時計
  • 貴金属
  • 家財道具

などの資産があります。

債権とは、差し押さえを受ける方(お金を借りている方)が、他人に対して請求できる権利のことで、具体的には、

  • 銀行預金
  • 生命保険
  • 給料

その他他人に対して貸し付けしているもの

などがあります。

つまり、お金を借りている人が権利を持っているもので、お金に換えることの出来るものは、おおよそ全てのものが、「差し押さえ」の対象となります。

カードローンを延滞すると期限の利益を喪失される

差し押さえは、いくら借入人が延滞しているからといって、カードローンでお金を貸している債権者が、いつでも自由自在に行えるというものではありません。

差し押さえには期限の利益喪失が必要
お金を借りている方が、カードローンの返済を延滞していることに加えて、一定の要件を充足しないと、差し押さえを行うことは出来ません。

ここからは、カードローンを延滞してから、差し押さえに至るまでに必要となる、おおまかな手続きや、流れてについてご説明いたします。

まず、カードローンの延滞から、差し押さえに至るまでには、必ず、「期限の利益が喪失」される必要があります。

期限の利益とは、借りている方の権利として、約定返済日まで、お金を返済しなくて良い権利のことです。

つまり、カードローンで50万円の借入がある場合で、毎月の約定返済額が5,000円であるとします(ここでは、簡単化のため利息を無視します)。

現在、4ヶ月分の返済を延滞しているとすると、延滞額の合計は、2万円(5,000円×4ヶ月)になります。

この場合、既に約定返済日が過ぎている2万円に対しては、債権者から支払えと言えますが、まだ約定返済日が到来していない残りの48万円(50万円-2万円)に対しては、返済しろということができません。

しかし、期限の利益を喪失すると、この残りの48万円に対しても、いますぐ返済しろと言うことができます。

カードローンは延滞後3~6ヶ月で喪失する

カードローンでは、返済を延滞していることが、期限の利益を喪失させる理由となりますので、延滞が続いていれば、債権者の立場からいつでも期限の利益を喪失させることができます。

督促しても支払いが行われず、3~6ヶ月程度の延滞となった場合に、期限の利益を喪失されることになります。

なお、期限の利益を喪失される時は、内容証明郵便という郵送物が送付されてきますので、借りている側でも、その事実を知ることができます。

カードローンを滞納して預金口座が差し押さえ!代位弁済には注意しよう

カードローンを延滞している人のなかに、翌月まとめて2ヵ月分返済しようと、安易に考える人を見たことがあります。

しかし2ヵ月分の返済となると、とたんにハードルが上がって、結局返済できないとなるケースもあるようです。

延滞を続けてしまうと、預金口座が差し押さえされることもありますので注意をしてください。

カードローンの延滞で差し押さえを避けるためにすべきこと

同じようにカードローンを延滞していても、差し押さえされる人もいれば、そうでない方もいます。

債権者に返済方法を相談する

絶対に家族や会社の同僚にカードローンの契約について知られたくないという場合は、携帯に督促の電話がかかってきた段階で、必ず出るようにしましょう。

借入先に、誠実に返済する意志を示すという意味でも、督促連絡の無視は絶対にしないようにしましょう。

できれば、返済日に遅れそうになった時点で自分から連絡するのがベストです。

気まずいかもしれませんが、見ないフリをして後回しにすると、ますます連絡しづらくなってしまいます。電話口で怒鳴られたりすることはありませんから、勇気を出して相談してみましょう。

事情を伝えれば、その月だけ利息分のみの返済にするなどの便宜を図ってくれることもあります。

差し押さえになる前にカードローン滞納当初の督促連絡で返済の意志を示す

カードローンの返済を滞納した場合は、以下のような電話が携帯電話にかかってきます。

「もしもし。(銀行名や消費者金融名)と申します。ご契約いただきましたカードローンの返済期日を過ぎておりますが、いつご返済いただけますでしょうか?」

この電話がかかってきた時点で、いつ返済するのかを約束をしてしまえば「それでは、○日の返済をお待ちしております。」とだけ言って電話を切ってくれますので、それ以上の督促はありません。

督促電話で約束した期日から更に滞納してしまった場合も、誠実に対応する
督促の電話がかかってきたときの約束から、さらに滞納してしまった場合は、再び督促の電話がかかってきますが、滞納当初と同じく、とても丁寧な対応をしてくれます。

「もしもし。先日お約束していただきました返済期日が過ぎておりますが、いつご返済いただけますでしょうか?」

2度目の電話がかかってきた場合でも、返済期日を答えることができれば、それ以上の督促はありません。

この場合も居留守をつかったりせずに、きちんと電話に出ることが大切です。

2回目の督促電話以降、更に滞納してしまうと督促状が届く

2回目の督促電話で約束した返済期日から更に滞納した場合には、再度督促の電話が来るのはもちろん、自宅に督促状が届くことがあります。

最初の督促状は、遅延情報が記載されたハガキが自宅に届いてしまうため、借金をしていることが家族にバレてしまう可能性があります。

カードローンの延滞で差し押さえになるケース(まとめ)

カードローンでも支払を延滞していると差し押さえされてしまうことがあります。

差し押さえされると、預金口座や、不動産、給料など、換金できる資産を、債権者に取られてしまう可能性があります。

また、差し押さえに至るまでには、期限の利益喪失や、裁判への呼び出しなど、予測できる材料がありますので、兆候を感じたら、専門家に相談するなど、前もって対応を準備しましょう。

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